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第26章 かわいいひと〜久しぶりの逢瀬〜
先生はそっと俺を抱きしめた。
「雅紀?
ごめんな?
俺、突っ走り過ぎてた…」
俺の胸に顔をくっつけたまま喋るからくすぐったい。
俺も胸の上の先生の頭を触って髪の毛を撫でて…その感触に心が落ち着いていく。
「ちょっと…怖かった。」
「俺が怖い?」
「違うよ。
なんていうか…
知らない感覚…知らない俺…」
上手く説明できてるのかわからないからもっと言葉にしようと考える。
「後ろを触られるのは慣れだって思うし、実際この前もちゃんと感じてたし。でも…」
「でも?」
「まだ慣れないから。」
ぎゅっと抱きしめる力を込めた先生。
「そうだね。ごめんな。」
「ううん、慣れだから…
慣れていきたいし。」
「…そう?」
「ほんとだよ?」
素直に口にしたけど先生は明らかに元気がなくなっていた。
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