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異彩ノ雫

第9章  七ノ月 ④




ため息は

幾度も重なり夜を揺らす



心に懸かるのは何ものか…



片側を無くしたイヤリング

月を隠す厚い雲…

それとも

思い出せない花言葉



どれもが真実 どれも嘘



やるせなさは

この胸の中の、ひとつだけ







【ため息】


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