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ただあなただけを見つめる

第14章 星空





「…話って何ですか?」



コトッとテーブルコーラを置く。


旭さんは「コーラですか(笑)」と笑う。



「これしかないし。」

「そか。でさ…」



急に真面目な顔になる旭さん。



私は自然と顔が引き攣る。


一体何を言われるのか…




「俺と結婚しないか?」

「………。」







はぁ?




「結婚…」

「あれ、落ち着いてんね。
もっとびっくりすると思ったんだけどな。」

「びっくりしてる最中。」




私が旭さんと結婚?


何故?

意味わかんないんだけど…




「俺は夏帆が好きだから。
今まで暁がいるから何も言わなかったけど、暁と別れたんだろ?」

「……なにそれ」

「俺ならお前を幸せにできる。
まあ……急にとは言わない。
ゆっくり考えて、また後日返事を聞かせて。」



旭さんはそう言うと私の頭をポンとして出て行った。



旭さんと結婚……。




ふと思い出すのだった。



――“結婚しよ”




暁は本気だったのに私が壊した。




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