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ただあなただけを見つめる

第14章 星空





――――……
 ――――……



「ん……」



天井が私の部屋と違う…


ここどこ……?



「夏帆!」

「え………」



暁!?

何で暁がこんなとこに!?




「何で……私……。」



起き上がると、散らかった部屋。


そして暁。



「ビビった。
いきなり倒れるから…」

「うそ…!」



私…倒れた??


じゃあここは……



「暁の部屋…?」

「…散らかっててごめん。」



シュンと肩をすぼめる。



「ふふ。」


何か暁らしいかも。



「何笑ってんの!」

「何でもないし。」



何気なく視線を下に落とす。



散らかった床には精液のついたコンドームが落ちていた。


…やっぱりヤッてたんだ…。



ズキンと胸が痛んだ。



「………?」


私の視線の先を暁が追う。


そして気まずそうな表情を作った。




「夏帆、これは……」

「やりたい盛りだもんね。」

「………。」



黙ってゴムをごみ箱に入れる。



私は一生懸命笑顔を作った。


泣きたくてたまらないんだけど。



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