大切な人へ
第59章 私のしたいこと
「言っておいてあれだけどさ...
手をあげたのは真樹さんだし
あんま気にしなくてもいいと思うよ
美優ちゃんも彼氏できたんでしょ?」
渉くんは優しくそう言ってくれた
『うん...ありがとう
でも今どんな感じ?冬は試合もなかったし』
「2年になったら試合でも投げると思うけど
まだ見に来るの?」
もちろん行くから教えてほしいです!って即答の私
渉くんはふふって笑って
「じゃぁ俺は美優ちゃんのファンになるよ
一緒に井川を応援する!」
『渉くんも選手でしょ?2人とも応援するから!』
俺はまだまだレギュラーにはなれないって笑ってた
渉くんってほんといい人だね
つらい時にいつも笑わせてくれるんだよね...
私には何にも出来ない...
友達として見守ることしか出来ない
後日渉くんにあるものを託した
試合前にファンからだって渡してほしいって
応援してる人がいるって知っててほしい
1人じゃないんだよって...
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