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大切な人へ

第6章 夏休み



ー先生sideー




今日の夜8時から

念のためピッチを上げて仕事をする
今日の花火を彼女は楽しみにしていたから

案の定早く仕上がり 時計を見れば6時過ぎ
職員室の電気の事も伝えたし
準備室の椅子で仮眠をとっていた



目が覚めると7時半を過ぎていた…危ない
教室へのドアを開けると 薄暗い部屋に彼女が
月明かりに照らされて微笑んでいた

ドクン…

彼女はいつになく綺麗だ…

いつもまっすぐな髪がふわっと巻かれ
露出が多いピタッとした服は いつも隠れている
女性らしい曲線を映していた 大人びた印象


予想外の彼女の姿に 高鳴ってしまった鼓動を
隠すように 月を見上げて話した


移動して着いた屋上からの景色にも
喜んでくれたみたいだ
風にふわふわと髪をなびかせている




目が合うと少し照れてしまうほど…
だから彼女の質問にも正直に似合うと答えた

嬉しそうに笑う彼女に きれいだよ と
言おうとして花火が始まった


隣に座る彼女からは少し甘くていい香りがした


俺はその時何を考えていたのだろう…


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