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大切な人へ

第1章 はじまり


体育祭まであと1ヶ月

HRで出場種目決めと準備の担当を決めている


全員参加の種目は出席番号で
リレーは足の早い人達が手を上げてくれた

アンカーの枠には井川くんが
自分の名前を書いている


『アンカー? 井川くんって足早いんだ?』


確か野球部 としか知らなくて
ナチュラルに聞いた 彼は少し得意気に


「俺しかいないっしょ!」


そぅ言われてみんなを見ると
何人かが頷いていて反対はゼロ

私はお願いしますと頭を下げた



うちの高校の体育祭はポイント制で
各種目の順位とクラスの応援旗で
ポイントが入る

優勝クラスのみ賞金(打ち上げ代)が
贈られるため本気度はかなり高い行事なのだ




『応援旗描いてくれる人いませんか?』


クラスがピタリと静まる
私は絵は苦手 困っていると


「上田!絵上手いし描いてくんない?」


井川くんの言葉に困った顔をする彼に
私も手伝うからとお願いする


サッカー部の彼は井川くんと
1年から同じクラスで
優しそうな外見のままの好青年
器用で気もきく高い女子力の持ち主

…って女子から人気だそうです



私も手伝うよ♪っと紗羅の声がした瞬間OK

彼は多分 紗羅の事が好きみたい 笑



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