無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

こういう時、俺達の「仲良しキャラ」って得だと思う

だってにのの仕事に俺がくっついて行って

「今日はにののマネージャーです」
なんて言っても

誰も引かないどころか
“本当仲良しですね“ で済まされるんだから


まあ、にのからしたら
捕まえられた後だから、気が気じゃないんだろう

だっていつものにのと明らかに違う

合間を見てはチラチラとこっちを見て、やけに俺を気にしてる


でもさ

こうなった原因って、少なからず最初の俺の言動にあるわけだし

やっぱりちゃんとにのと話したいのと

決してにのをないがしろにした訳じゃないって分かって貰いたい

だからこれ以上、見えない場所にいたくないんだ




今にのは、奥の部屋で単独インタビューをうけている

時々漏れ聞こえる笑い声が耳に障る

だってさ、このライターの女
媚び売ってるの丸分かり

そしてにのも

それを分かっててわざと思わせ振りな返事をしてる

俺に聞こえてるの、分かってやってるだろ

当て付けのつもり？
でも俺は、そっちの思わせはしてないよ？

そういう事したら後がどうなるか
…分からないとは、言わせないからな