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君と僕の超短編集

第7章 7


「手…繋いでもいい?」


智くんが俯きながら聞いてくる


恥ずかしがりやな君は滅多にそんなことは言わない


夜の帳が落ちる頃

僕たちだけの空間


ごめんね…智くん


日の目を見ない関係は 辛いだけだよね

歩きながらギュッと君の手を握った


「ありがと!翔ちゃん…」


君がフニャッと笑う

僕がもっと強くなって君を守れるまで


もう少し我慢してね

「翔ちゃん…大好き」


君には僕の不安がわかるんだね


大好き という言葉を唇にのせて


君の唇に重ねた



おわり

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