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君と僕の超短編集

第8章 8


窓を叩く雨をじっとみつめた


君の涙のように 一滴 一滴窓を伝う


君には僕の涙が見えるの?


空の上から見えるの?


僕には黒い雲しか見えないよ


君が見えなくて


あれから…


僕の瞳は濡れたまんまだよ


君も一緒に泣いてくれるんだね


ねぇ 智くん…


声を聴かせてよ…


淋しくて… 淋しくて…


会いたくて… 会いたくて…


『…翔ちゃん…』


僕を呼んでよ


あれからずっと


心の雨が止まないよ


おわり

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