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君と僕の超短編集

第17章 17


『智くん 僕たち ずーっと 友達だよね 指切りしよ

指切りげんまん 嘘ついたら針千本のーます 指きった!

これでもう智くんとぼくはずーっとともだち!


ぼくはどこにも行かないよ


ずーっと智くんのそばにいるからね』


両手をブンブン降りながら満面の笑顔で

段々体が消えていく

待ってーーーーッ…!


いくら呼んでも翔ちゃんは笑ってるだけ…


カーテンから漏れる光に


夢か…


もう何年も経ってるのに


同じ夢を見る


そして泣きながら目を覚ますんだ


大事な大事なただ一人の友達


叶わぬ夢なら見せないで…


母さんがあの日言った言葉


『翔ちゃんは遠いお空にいったのよ お空から智を見てるの』


ねぇ 翔ちゃん…


そこから僕が見える?


見えたら返事してよ

夢じゃ すぐ消えちゃうんだ


話がしたいよ


会いにきてよ


一人は淋しいよ



終わり

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