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君と僕の超短編集

第33章 33


君を探して


街へ出た


春の訪れを待つ街並みは華やいで


なのに 俺は 冷たくて 心も体も冷たくて…


君に会いたい…


でも… 会うのが怖い


君の笑顔が違う顔に向けられてるのを見るのが怖い…


その顔


俺だけに見せてよ…

神様…


お願いだから


翔ちゃんを返して…

翔ちゃん


帰ってきて…


淋しくて凍えそうだよ


『智くん…』


呼んでよ翔ちゃん…


おわり

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