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Cream Puff

第1章 1

〜先生。〜

「せーんせ。」

「こらっ二宮くん!まぁーた体育着忘れたでしょ!」

「あったりでーす」

「…はぁ。そろそろ真面目に授業受けてよ~…。困るんだよ?二宮くんが。」

「困んないもん。ハンドスプリングなんてできなくても、将来困んないでしょ?使うの?ハンドスプリング。バカなの?」

「あっ…またそういうこと言う…」

「べーだ。とにかく、相葉せんせーの授業なんて受けないよーだ。怠いし。」

「…二宮くん、単位1だからね!いいの!?」

「そんな脅し利かないって。いいっつーの。怠いんだよ。そーゆーの。」

ぷくっと頬を膨らませるせんせー。

怖くないし、逆に可愛いだけじゃん。

「あっでもー、せんせーがお願いきーてくれたら授業に出てあげてもいーよ?」

「き、金銭的なもの?」

「んーん。違うよ。もーっと簡単なこと。目、瞑れる?」

「え、なんか怖いよ…」

「いーから!授業始まるよ?」

「っ…」

ぎゅっと強く目を閉じたせんせー。

せんせーの頬に手を添えて、唇に優しく自分のを重ねた。

「好きだよ、せんせ。来週から、授業受けてあげてもいいよ。」

「…っ!?!?」

それだけ言って、体育館に向かった。

見学なんて、怠い。

怠いけど…一時間、じっくりせんせーのこと見てるから。

end

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