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ただ、君が好き

第17章 *綺麗*



屋上にやっと到着し


あたしは腰掛けるよりベンチに横になって


そのまま寝てしまった。



どの位寝たのだろう。


暖かい日差しが気持ち良かった。



ふと目を覚ますと
固く冷たいベンチの感覚ではない事に気づいた。



頭の下に敷かれていたもの



男物のダウンだった。



それだけではない


あたしの体にかけてくれた物



男物のセーター



はっと起き上がると彼は近くの喫煙場所でタバコを吸っていた。



あたしが起きたのに気づき
走ってくる。



その時初めて彼の顔を見た

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