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妄想話

第4章 青色さんがムスッとしたら

今日は「しやがれ」の収録。
収録の空き時間に、音楽特番の打ち合わせをすると言われ、スタッフと打ち合わせ中のおいら。

「今回、大野くんには楽器を作って貰います」
「楽器ですか?」
「そうです。しかも、作った楽器を演奏してもらいます」

「え?演奏ですか?」
「はい。」
「僕、楽器なんて演奏したことないですよ」
「ちゃんと練習時間も用意しますので」
「いや、でも楽器は不得意で…」

「そうなんですか。でも、大野くん器用だから、少し練習すれば出来ますよきっと」

あ。まただ…。なんでいつも最後は器用だから…で締められるだろう…

「じゃあ、そういう事でお願いします」
とスタッフが頭を下げて部屋から出ていく。

納得行かないと表情に出てたのか、マネージャーが話掛けてきた。
「あまり乗り気じゃない?」

「そんな事はないけど。」
「納得できないなら企画変えてもらうか?」
「え?」
「納得しないまま撮影したっていい結果は出ないよ」
「企画自体に疑問はないから」
「じゃあ決定でいいな」
「はい。」

「まぁ、楽器演奏に不安なのは分かるけど、大野だったら出来るよ」
あ…。また…。なんで…?

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