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妄想話

第2章 紫さんがイライラしたら

「おはよー。あれ?」
楽屋の入口のドアを開けながら、挨拶する。
人のいる気配はするのに、姿がない。

でも、楽屋の中の空気感がピリピリしてる。
「おはよ。リーダー」
挨拶は返してくれるけど、超絶不機嫌な雰囲気の松潤が楽屋の奥から出てきた。
今日は五人揃って雑誌の仕事。
最近、それぞれが忙しくて五人のスケジュールが中々揃わず、今日も取材にしては朝早い。
朝が弱い松潤のいつもの機嫌の悪さかなと思ったんだけど、違うような…。

とにかく、余計な事を言って地雷を踏まないように、おいらは机の上に合った釣り雑誌を手に取る。

暫し、静寂な時間が流れる。

松潤のピリピリ感には、慣れているつもりだけと、今日は最上級。おいら一人では、居たたまれない。

誰か来ないかな…。

廊下から楽屋に向かってくる足音が聞こえてきた。

楽屋のドアが開く。

「おはよーごさいます」
とニノが来た。
「おはよー。」
「おはよ。」
挨拶を返した松潤を見て、「あれ?」と首を傾げるニノ。

自分のカバンからDSを取りだし、おいらに近付いてきた。
「Jどうしたの?」松潤に聞こえないように小さな声で、おいらに聞いてきた。

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