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アルバムの中の天使

第1章 第1章 福田 勝利


バリバリ むしゃむしゃ
バリバリバリ むしゃむしゃ




『これ作った人天才っ』


通学中にもかかわらず
バックに手を突っ込み
隠し持ってるエビせんを食い歩き




お菓子を食いながら歩くのは
中学の時からの悪いクセ


特にマタズレ中の
食い歩きの様は
ある意味目立つ




流石に自分でも思ってる



そりゃ太るわ。




平成8年 4月

高校生活がスタートし
しばらくするとクラスの中では
気の合う奴ら同士がグループを結成

一握りの弱者だけは
教室の隅へぽつんと孤立した。



あ、それね...俺の事

しょうがないさ
俺、超デブだし
おしゃれとか良くわからんし
スポーツ苦手だし
滑舌も悪いし


それと...体のパーツの3割りが臭い

口、足、わき

それと、あたま

いや髪あらえや!






くそっ。
とにかくハンデが多すぎる


やっとれん。



本当にやっとれん。


臭い系の
においフェチの子がいたら
誰か紹介してくれんかな...


そっち系でホームページでも作ろうかなぁ...

それも逆に恥ずかしいか。



そんなことを考えながら
俺は居場所の狭い高校生活をなんとか
自力で過ごしています。



あ、そうそう
俺の名前は
福田 勝利(しょうり)

あと見た目を付け加えると
身長普通
目は一重
黒髪短髪
ニッコリ笑うとやや童顔


あと最後に...なぜか鼻の穴が三角

どうでもいっか笑


ただひとつ
すくいようがあるのは
優しくて思いやりのある
正確のいい豚である

訂正*
正確のいいおでぶである





話しを戻そう

その青春のかけらもない高校生活
ダラダラと時間だけが過ぎ

すでに夏休みに入ろうとしていた

そして問題発覚
俺の体重はついに100キロを越えてしまった


クラスメイトに言われた言葉
『勝利さぁ、2学期から養豚場に転校したほうがいんじゃね?』






...ほっとけや


頑張れ俺。負けるな自分



それよりも、もう夏休みくるのかぁ...
暇だろなぁ...

夏休み?
そうだ夏休みなんだ。




突然の閃き
いや信念。
根底にある何かが凄まじく燃え上がった



そしてついに俺は
ある事を決心した。












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