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LIFE

第5章 まだ恋は始まらない〜ぼくのおもい〜

それでも。

和が俺を腕の中に閉じ込めたから、身を委ねた。


しあわせ…


和…

今なにを思ってる?

俺は和を想って泣きそうだよ?

ぎゅっと胸が苦しくなって、和に擦り寄ってないか心配になった。

本当は擦り寄りたい。

腕を回して抱きつきたい。

あーもう!

ダメだ、泣きそう。

泣いたらダメだから考えるのをやめると、スーッと眠りに落ちていった。

好きな人の胸にくっついて眠るなんて、なんて幸せ…

そう思いながら。

ふわふわやわらかい心地よいこの世界に閉じ込めてほしいと心から思った。

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