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LIFE

第5章 まだ恋は始まらない〜ぼくのおもい〜

その日も俺は帰ろうと…

ベッドを抜け出し洋服を着て、部屋を出る前に顔が見えるかなって和の方を一度振り返って。

そしたら寝てると思った和から声をかけられてビクッとなった。

また帰るのを惜しんでくれてる。

「泊まってけば?」


……


もう…泣きたくなる。


そんなことを言ってくれるなんて…

しかもサラッと言ってるんじゃなく、頑張って言った感があって…

玄関までパタパタと追いかけて来て…

和って…ホントは甘えんぼなのかな?

出会いも、コトの運び方も、見た目と違って?男っぽいし、
俺の勝手なイメージは遊び人?タラシ?

でもなんか違う気がしてきた。



泊まってけば


うん



って言って、和の首に手を伸ばして抱きついてベッドに寝転んだら



どんなにいいか…



そんなことを思いながら和に向ける言葉。



「また会える?」

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