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LIFE

第12章 見つめていたい〜瞳の中へ〜



* a eyes *


部活の終わり、部室の床にへたり込んだ体をうんしょと起こして大ちゃんの元へ向かう。

珍しく俺をモデルに絵を描きたいなんて言われて。

恥ずかしいからやめて、って言ったんだけどなー。

「いいじゃん、もう高校卒業だから。」

そう言われたら途端に寂しくなって。

「カッコよく描いてよ?」

ついOKしちゃってた。

でも恥ずかしく思うこともなかった。

普段通り部活してればいいだけだから。

美術室でおすまししてなくていいんだって?

そりゃそうだ。

なんで俺がポーズつけて描かれる題材に選ばれるんだよ。

ちょっと考えればわかるのに、俺ってホントおバカ。

重い足を運び美術室へ。

どこまで描けてるのかチェックしに行こう。

さっきメッセージが届いて翔ちゃんもいるっていうし。

小腹空いたから途中のお肉屋さんのコロッケ食べて帰ろー、って言うんだ。

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