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LIFE

第19章 つかまえたい!〜scene2〜



金曜日の夜。

会社を出てしばらく歩いていると後ろから声が聞こえる。

「二宮さん!」

振り向くといつもの人懐っこい笑顔。

追いついたら隣りを歩く相葉くんと一緒に駅へ向かう。

今日は少し場所を変えて…なんて適当に思ってた。

自分の駅で降りない俺を相葉くんが少し怒った感じで横目で見たのはスルー。

なんか言ってくるのか?

怒る?説教?

内心ビクビクなのはおくびにも出さず視線は窓の外へ。

相葉くんが降りる駅はここらへん?

「相葉くん、お前の駅って?」

「あ、次です。」

「そ。」

ホームに着いたら相葉くんの背中におつかれ、と言うけど返事をしない。

振り向いてホームで扉の開いた電車の中の俺に、二宮さんも降りて、って言う。

やっぱり説教が始まるのか。

降りないでいると、手を掴まれたと思ったらドアが閉まるアナウンスが聞こえたと同時に引っ張って降ろされた。

「俺んちでもいいですけど…
送ります。」

「へ?」

「帰るんです。」

「い、いや…」

ホームの反対側で戻る電車を待つ。

もっと言い返したいけど、相葉くん、ちょっと怖い。

「プライベート…だろ?
なんなんだよ…」

ブツクサ言ってると、

「俺が相手します。」



…?

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