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LIFE

第19章 つかまえたい!〜scene2〜



なんともいいようのない表情で俺のことを見ていた彼がベッドに膝をついて、顔を近づけるとかなりの至近距離に反射的に目をつむる。

ちょっと泣きそうな顔だったな。

キスされるんだと思ってたけど一向に唇は塞がれなくて不思議に思って目を開けようとしたら、頬と頬をつけてきた。

きゅんって。

胸が確かにそうなった。

「二宮さん?」

「うん?」

「好きだから。」

「ふふ、うん。」

「ふふ、って。
ちゃんとした好きなの。
それだけは知ってて欲しい…です。」

「うん。
俺も好きだよ。」

「なんか軽い。」

相葉くんがいう、ちゃんとした好き、と同じだと思うんだけど、どうやら俺が言うと軽いらしい。

不本意ながらも次はもっと気持ちを込めて言ってみようか、なんて思ってたら、待ち望んでいた感触に2回目の胸キュン。

動かさないで乗っかってるだけの唇をそのままにして。

「好きだよ、って伝わりますか?」

顔の横に腕をついて見つめられて思わず目をそらしてしまう。

想いも念も込めてますよ、と笑いながら言う相葉くん。

俺は腕を伸ばして相葉くんの首に絡ませて引き寄せた。

同じように動かさないキスを返す。

俺の想いや念も込めてやった。

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