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LIFE

第26章 make a mistake〜誤算〜




二宮くんだ。



久しぶりに見たから単純に嬉しくなってつい。


「来ちゃった。」


なんて言ってしまって。

二宮くんは真顔だったんだけど、プッ、って吹き出した。

閉められたドアがチェーンを外されてもう一度開くと、中へ入れてくれた。

無言で冷蔵庫からお茶の入ったポットを出して、コップを取ると俺に注いで渡す。

コップを持ったまま突っ立ってると、タオルを取りに行った二宮くんはそれも渡して、

「座れば?」

と言った。

すぐ追いかえされなかったことも、座っていいってことも。

すごくホッとして。

テーブルにコップを置いて洋服に付いた水滴を拭いて座ると、二宮くんは何枚か持ってたタオルをひとつ手にすると俺の顔に押し当てた。


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