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LIFE

第28章 sugar honey



コーヒー片手に仕事中のにのの姿を目で追う。


パソコンに向かって集中してると松潤に話しかけられてニコッと笑って談笑。

デスクの上の資料を手に集めて会議室へと向かった。


パソコンを見てる真剣な顔にドキンと胸が鳴った。


クスクス笑う声を可愛いと思った。


はー。

なんなんだよ、まったく。

あれから何日経った?

一切連絡してこないのはなんで?

俺からメールには、いつもの忙しいって返信。

会いたくないのかよ。


…そっか。


会いたくないってこと?


しばらくしたらなんて悠長に構えてるのは間違いなんじゃないか?

もしかして忙しいってのは口実でもう会わないつもりなのかも。

なんか焦ってきたけど、どこかで、そんなはずない、と思う自分がいる。


わかるよ、そりゃ。


パソコン見ながら途中コソコソ俺にも向けられてた視線。

気づいてないと思ってんのか。



「帰るぞ。」

「え?」

退社時間になってにのそばへ行って鞄を渡す。

「残業する?」

「えっと、」

「急ぎじゃないなら今日はナシね。」

「は、はい。」

「用事があったりするのか?」

「無い。」

観念したのかすんなり席を立った。


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