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LIFE

第3章 まだ恋は始まらない〜出会ってしまったふたり〜

くたっと力を無くした身体をベッドに沈めて雅紀は意識を失ったみたいに目を閉じ動かなくなった。

あやうく俺が先にイくとこだった。

やばいと気づいて一瞬、自分にブレーキをかけて雅紀のを触る方に集中して、ほんの少しだけ先に雅紀が放った感触を確かめるのと同時に自分も果てた。


初めてなのに無茶させたかも…


少し心配になって横に並んでジッと、その顔を見つめて。

髪の毛を撫でながら名前を呼んでみる。

「雅紀…。」

まさき?
大丈夫?

少しして僅かに身じろぎして声が聞こえた。

「…ぅ…ん…」

よかった。

呼吸はしてたけど静かに目を閉じてるから神秘的で無な姿に怖くなったから。

目を開けて俺を捉えた。

「眠たい?」

「うん。」

雅紀は一度、俺の身体へと手を伸ばして引っ込めた。

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