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角川学園-School Days-

第10章 一泊移住編~初日の始まり~

◇道中◇

「いよいよ、今日から一泊移住かぁ~」

6月下旬、今日は学校のイベントの1つである一泊移住の日。

僕は、今は一泊移住用の荷物が入った大きいバッグを、肩に下げながら学校に向かっている。

一旦、教室で集合してそれから順番にグランドに出て、バスに乗って出発する形だ。

服装は、もちろん私服。

「やあ、郁君」

「今日、学校は?」

登校途中。

以前、不良5人組が襲撃して来た日に現れた刑事2人が、自転車に乗りながら話しかけてきた。

「今日は、一泊移住の日なので」

「あぁ、なるほどね」

この人は、鳥海始(とりうみはじめ)さん。

「僕達も、学生の頃は行ったな~」

こっちは、米内晴希(よないはるき)さん。

不良襲撃の日以来、2人とはこうしてたまに会う日が増えて、今じゃアドレス交換するほど仲良くなったんだ。

挨拶したり、話してるうちに親密度が上がったみたい。

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