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こんな恋愛ありですか…

第5章 告白

大倉さんにすっかり、気持ちが入っていた。それでも、かっこいい医者がこの私を相手にしてくれるだけでも、ありがたいと思わなくちゃいけないよね。なんて、どこかで覚悟も必要な気もしていた。しかし、ちゃんと、付き合って下さい。の、言葉がないのも気になっていた。

一度深い関係になってからの大倉さんは、益々仕事が忙しくなり、メールの返事も翌日に返ってくるようになった。
…不安だ… 相手が年上だからといって、安心ではないということにも気が付いた。 年上だったらちゃんと考えてくれてる、傷つかないようにしてくれる。なんていう勝手な妄想。でも、嫌われたくないからどうしてすぐメール返事ないの?なんて聞けない。せいぜい、お仕事お疲れ様です。しか打てない。
大倉さん、どうする気なんだ、このまま自然消滅にしたいのか?前までは毎日メールがあったのに…。ヤバイこれは…心臓がドキドキしてきた。

かなり、凹んでいた。

『今度ラーメン屋行こうよ♪』と奏也からメール。私はなんだかイライラしてもう全部どうでもいいと、『あのね、私は実は子供がいるの!だから、私と遊ぶとかやめといたら?』と打ってしまった。すると、『へ〜!男の子?子供可愛いいよな〜』と返事が来た。え?これでも子持ちの年上女と遊ぶ勇気あるの?と思った。

そして、奏也と久々に、会うことになった。

相変わらず大倉さんからメールはない……

奏也の車には若い子っぽいキーホルダーが飾ってて、益々年の差を感じた。
安くて美味い中華店も学生ぶりだと笑っていた。そういえば、私がお金を出そうとしたら、驚かれた。なんで?って聞いたら今までの彼女や女友達が財布を開けたとこなんて、見たことなかったらしい。「それって、高いお店だったからじゃない?」て聞くと、その辺の自販機もすべて俺が出すのが当たり前てか結局金や職業でしか男を見ないのは許せない。医大の時も研修医の時も!って。でも、それは仕方ないよ!っと言ってあげた。女の子からしたら、色んな意味で期待してただろうし…、私はたまたま奏也くんは特別じゃなく他の男子と同じ目線だけど。
と言いつつ心ん中は、全てのことに至れり尽くせりしてくれた大倉さんに惹かれたのは確かだった。

ーーー最寄り駅に着くぐらいで
「俺と付き合ってくれますか?」と言われた。大倉さんから聞きたかったその言葉は奏也の口から出た…
え?

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