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催眠術 SO & AN

第31章 催眠術なんて信じてないけど8 智



感情を抑えた小さな声で
電話に出ると


「智くん?」
「・・・うん・・・」

「こんな時間にごめんね、」
「いいけど・・・何?」


大好きな翔君の声
低くて優しい、甘い声が聞こえるってのに
オイラ、自分でもびっくりするぐらいそっけない声を出しちゃってる

でも、そんな事には気づかないみたいに
翔君が続ける

「これから迎えに行くからさ、悪いけどちょっと俺に付き合ってくれない?」
「へ?」

これから、って
もう天辺廻った深夜だけど!




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