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狼くんを飼いますけど…

第1章 恋の裏切りと終わり

よくある光景…


ううん、そんはずない。

私がなんでぶたれるの… おかしいよ。




「 あんたなんかにっ 彼が不幸になるのは見てられないっ 別れなさいよ… 別れて!」

「 いいよ、別れてあげる。ついでに、あんたにあげる、お下がりだけど 」



泣きながら捲し立て私の頬をぶったのは 仮にも親友と呼んでた… 誰かさん。


もう名前なんかどうでもいい。


事は1時間前… 初めての彼、1年付き合っていた郁斗が親友の肩を抱きマンションから出てきた。


そして 笑顔でキス。

これが普通にある光景とは思えない。

瞬時に悟ったのは 二人が初めてじゃないと気づいた事。

私の知らないところで 二人は関係があった。

でなければ あんな笑顔はないはず。

親友と私の彼…

揉めて当たり前だが、私は浮気を許さない。

「 …お前とより、こいつのが相性いいんだ 」

相性がいいって?

あんたが下手なくせにっ

私に隠れて抱き合ってれば 良くないモノもいいでしょうね!

どうでもいい、そんなこと知らない。

でも、食い下がり文句を言うのも疲れる。

もう いらない…

「 あんたたち二人とも いらない、消えてよ 」

私の捨て台詞。

フリーターであり、生活のためにダブルワークする私、南部 笑瑠。





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