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さよなら人生。

第3章 好きじゃない。


そう。
私にはその時好きな人がいて
先輩の事なんて眼中になかった。

私の好きな人は、塾の先生だった。
私は14歳。先生は22歳。

学校にも、先輩にも嫌気がさしていたけど
塾だけは違った。
毎日行きたいくらい好きな場所だった。
それに、好きな人がいて好きな人達がいた。

でも私の悪い所がでてしまって
ある日を境に、距離を置かれてしまった。
それでも好きだった。
しばらく引きずったりしてた。

その時に、先生と同じ歳の先生が
優しくしてくれた。
わたしは気付けばその人が好きになってた。

惚れっぽいのかもしれない。

白い肌に、ふわふわな黒髪、
華奢な体に、気だるそうな先生。

とても好みだったし、素敵だった。

勉強をしてる最中に寝てしまった時に
頭を撫でてくれたり顔に触れられたりした。

人生で一番好きな人だ。
って、本気で感じた。

正直今も少し好きだ。

出会う事は一生ないと思う。
けど、それはそれで良い。

でもわたしはこの頃から
確実に狂ってきていた。
わたしの元凶は
すべて 恋 なのだから目があてられないんだ。

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