POISON TEACHER
第13章 いい人なんて空気の粒々みたいに何もない存在!
『皆、どうしたの?
僕の前にたくさん揃ってきて?』
理恵とカナはニャッと笑い、
まるでなにかがわかったかのような顔つきで石井を問い詰める。
あゆみたちは、それが怖く映り
(こ、怖い!!
まるで探偵が犯人に悪事を暴かれるみたいに…………)
怯えてしまった。
『石井くん、ひょっとして
しおりちゃんのこと好きなんでしょう?』
『…………………!?』
と、動揺し目が泳いでいた。
だが、往生際が悪く
『そんな、あんな皆の人気者の
しおりちゃんに……………?』
理恵とカナは互いに示し合わせて
『あっ、!!
しおりちゃんが石井くんのこと
見つめてるわ!!』
ドキッとした石井は
慌てて後ろを振り向いた………
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