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ゲーム~姉の男を寝盗る~

第6章 家族旅行【瑞穂21歳 李奈18歳】

「へぇ。英雄さんと続いてるんだ」
「まさか。しつこく電話が掛かってくるだけ」

知ってる、知ってる。

だって、そう仕組んだ張本人が
私なのだから。

「出てあげなよ」
「嫌だってば。もう冷めてるもん」

それも知ってる。

瑞穂が英雄を嫌うように仕向けた。

当の英雄には
『結婚相手には毎日欠かさず電話をするのが
日本のしきたりで愛情表現』だと伝えてある。

「とか言っちゃって英雄さんに未練あるんじゃ
ないの?」
「やめてよ。私の目の前で親友とキスした
男だよ。絶対に有り得ない」

じゃ、そろそろ電話攻撃はやめさせるか。

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