テキストサイズ

学園アリス

第6章 誕生日




「蜜柑ちゃん、これ!」


昼休み、人通りの少ない廊下の角で心読み君からあるものを受け取る。


「ありがとうなっ!」


大事にそれを持って、人に見つからないようにこっそり教室へ戻ろうと歩き出した。

これでクラス全員揃ったから……あとは、翼先輩だけやなっ!



順調 順調ー♪



「ふんふふーん♪」



思わず鼻歌を口ずさむほど、ご機嫌なうち。



あの人のために、とっておきのことをしてあげたくて。


そのためにここ1週間ほどずっとバタバタやったなぁ

うちがここ最近忙しくしとったから、棗とも全然ゆっくり出来てへんかったけど…

それも金曜日の今日で終わり!


あとはうちがひとりで日曜日までに準備すれば……

うん、完璧や!!!


ストーリーメニュー

TOPTOPへ