Perfect Romance
第10章 Happiness
夕焼けの綺麗な場所を見つけたから、一緒に行こう!
そう誘ってきたのは言わずもがな
…相葉さん
てっきり車で行くのかと思ってたら
「たまには電車もいいんじゃない?」
なんて言い出して
今、俺は待ち合わせの改札口に向かっていた
いつも相葉さんは俺より早く来てるから、ちょっと驚かせてやろうかと
約束の時間までまだ30分あるけど、もうすぐ駅に着くところ
相葉さんの驚く顔を想像すると、ちょっとワクワクする
子どもかよ、なんて自分に突っ込みながらも
油断したら頬が緩んでしまいそうになるのを、必死に抑えていた
見えてきた改札口
さすがにまだいないだろ
…どこかに隠れちゃうのも、面白いかな?
なんて考えながらふとみた改札口の横
ー…いるよ
何かもう、全身から嬉しさが伝わってくるのは気のせい?
顔なんて、弛みっぱなしで
端から見たらヤバい人じゃんか
だけど
まだ早いから待たせてやろうとか
そんな気が全く起きない俺も、相葉さんに影響されてるのかもね
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