Perfect Romance
第10章 Happiness
心の中の文句は相葉さんには絶対言わないし教えない
なのに
「車ではずっと手を繋いでようね」
見透かしたように微笑むとか、狡いよ…
俺が何を思ったとか、分かってるの?
「たまには電車ってのもいいかと思ったんだよね」
「え?」
「なんかさ、駅で待ち合わせとかワクワクするじゃん!」
ー…かずと、色んな事一緒にしたいんだもん
こう言う台詞を、照れる事なく平気で言えるんだから凄いと思う
本当、純粋なままオトナになったような感じ
…たまに頭の中はかなり不純で埋まってるけど
まだまだ俺が素直になるには程遠いんだろうな
だって、近くにいるだけでいつもドキドキしてるんだから
駅からすぐ近くにあるレンタカーの看板
「どこかでお昼買ってかなきゃ」
って相葉さんが言ってたから
俺は手続きをする間に、道路向かいのコンビニに行く事にした
適当にカゴに放り込んで、ついでにお菓子もちょっとだけ
ー…遠足みたいだな
思わず1人で吹き出してしまった
幸い周りには誰もいなかったから良かった…
俺、不審者になるとこだった
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