Perfect Romance
第14章 今日だけはライバル
一抹…どころじゃない不安と
全く出てこない「やる気」の中
無情にも日は過ぎて、迎えてしまった運動会
借り物競争はともかくとしても
仮装は「当日までのお楽しみ」とか言って、結局俺は何を着せられるのか知らないまま…
現地集合だからと、一緒に行こうと迎えに来てくれた相葉さんの車で向かう事になった
何故かラインの色だけ違うお揃いのジャージ
まあ、ジャージなんてどれも似たようなもんだからいいけどさ
隣にいると何となく気恥ずかしい…
「あー、楽しみ!」
憂鬱な俺とは正反対に、朝からワクワクを隠せない相葉さん
「…そんなに?」
つい憎らしく見えてしまうのは仕方ないだろう
「俺、こういうイベント事大好きだもん」
「あー…そんな感じだね」
俺は逆にイベント事は大嫌いなクチだ
そんなんやるなら、家でゲームでもしてた方が遥かにマシ
いっそ仮病でも使って有休にしようかとも考えたけど、先に櫻井さんに
「休んだら……どうなるか分かるよな?」
って怖い笑顔で釘を刺されてしまった
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