Perfect Romance
第14章 今日だけはライバル
まだ笑いの収まらない櫻井さん達の処まで、俺は抱っこされたまま移動した
「二宮ぁ~!お前最高っ」
涙まで流して笑ってるよ…
周りがびっくりし過ぎて引いてるじゃん
あの櫻井さんが爆笑してる?!
…って目で、皆見てますが?
相葉さんの抱っこから降ろして貰った俺は
違う意味で見られてるけど
「ありがとうございました、相葉さん」
あくまで「仕事」の付き合いだと言わんばかりのお礼を伝えたら
「いいのいいの!1位で良かったね」
相葉さんも、それを察してくれて
さっきのおふざけをこれ以上周りに言わせない為に
「公」モードを作って
…だけど軽さを残して、接してくれた
「大ちゃん、戻るよっ」
まだ笑っている大野さんを引っ張るようにして
相葉さん達が自分の応援席に戻ると
ようやく櫻井さんも、笑いが収まってきた
そして
「良かったな」
なんて耳許で囁いてくるから
「…勘弁してください」
俺は汗を拭うフリをして、タオルで顔を覆った
残すは仮装……
櫻井さん、暴走してないといいな…
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