Perfect Romance
第14章 今日だけはライバル
あっという間に追い抜いて、2位まで上がった相葉さんは、3位との差も広げていた
ただ、1位との差が元々あった為に
かなり良いとこまで食い付いたけど、抜かすまではいかなくて
…だけど相葉さんのその走りは
女子社員を一気に魅了したようで
キャーキャー騒ぐ声が煩くなっている
勿論夢中で走っている相葉さんがそんなの分かるはずもなく
「大ちゃん!!」
体育館に響く位の声を上げて、満面の笑みで大野さんにバトンを渡した
「智が来たぞー」
嬉しそうに櫻井さんが小さく言った
それに呼応するかのように、大野さんにバトンが渡った瞬間
相葉さん達の応援席が一気に盛り上がった
比べてこちら側と言えば
「やっぱ、大野さんかぁ…」
「その前の奴も早かったしなぁ」
「負け、かぁ」
なんて、1位を走ってるくせに諦めモード
「二宮、見ろよ」
櫻井さんが指を指す
「え…っ嘘…」
その方向、…大野さんが走る姿を見て
目を見開いてしまった
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