Perfect Romance
第16章 告白
確かあれは高校生の時
クラスの中では目立つ事なく、紛れ込めば存在すら消えるような生徒だった
そんな俺が、何故か学年でもそこそこ可愛いと言われる女の子から告白されて
特に断る理由もないから何となく付き合い始めて
…何となく違和感はあったけど
それまで女の子と付き合った事もないし、異性ってこう言うもんなんだと思ってたし
「彼女がいる」と言うだけの、思春期に良くある優越感も手伝って
好きとか嫌いとか分からないまま、流されるままに付き合ってた
そして
付き合い始めて最初のクリスマス
その頃には、可愛くて良く笑う彼女を好きになっていて
アルバイトで貯めたお金で、初めてのプレゼントを用意していた
そして待ち合わせの公園で、それは起きた
現れたのは、彼女…だけでなく
彼女を含めた同級生6人で
ー…何本気になってんの?
ー…本当にアンタの事、好きだと思った?
ー…バカじゃない?誰があんたみたいな奴と…
次々に言われた侮辱の言葉
人間ってこんな汚い嗤い方出来るんだ…ってコイツらを見て思った
そう、からかわれてたんだ
…すっかり騙されてた
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