Perfect Romance
第17章 新たな決意
だけど現実問題、バスは15分前に出たばかりで
本数が少ないから電車に合わせてるって事を失念してた俺は
ホームで無駄な時間を過ごした為にそれを逃してしまった
参ったなぁ
次のバスまで1時間
キョロキョロしてみても、駅付近にはカフェどころかローカルなコンビニしかない
仕方ない
財布痛いけど、タクシー使う以外方法はなさそうだ
実家までなら3000円ってとこの距離
溜め息を吐いて、タクシー乗り場に向かおうとしたその時
俺のスマホが震えた
誰だろ、とパネルを見て思わず口角が上がる
『かず、今日休んでるの?』
ー…相葉さんからの、LINEだった
ーそうだよ
『まさか具合悪い?』
ー違う
『…何かあった?』
ーないよ
俺の短い返信に焦った様子の相葉さんが目に浮かぶ
それにしても情報早いな
ー…櫻井さん、案外おしゃべりだ
…ってか、俺の事は櫻井さんから大野さんに筒抜けだし、大野さんは悪気なく喋るからか
悪い事してるわけじゃないからいいんだけどさ
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