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結局、まともな話が出来ず
このままでは帰るわけにもいかないからと、泊まる事を決めた

母さんが寝たのを見計らってリビングに来た親父は、俺の姿を見つけると

「どうも、あいつはお前の事になると手が付けられなくてな」

困ったように笑ってみせた

「…本当だよ」

「和也？」

「毎晩のように、電話ばっか来たら

…俺だって参っちゃうよ」

「ああ…すまん」

親父が悪い訳ではないけど…母さんがああなった原因には間違いはない

だからちょっとした恨み言は出たって仕方ない

今日来たのは他でもない

何で母さんがあそこまでなってしまったのかを知りたかったんだ


小さな頃からの過保護を超えた過干渉

ただ親父が忙しかっただけであんなになるものなのか、大人になった今不思議で仕方なかった

母の性格だと言われてしまえばそれだけだけど、何か他にあるような気がした



とりあえずは、俺が小さな頃からずっとされてきた過干渉から今の状況を簡単ではあるけど伝える


「あのね、……」