Perfect Romance
第4章 近くて遠い距離
「あ、そういえば
…今日、にの来るって本当?」
いつもの3人の飲み会
俺は昨日、ダメ元でにのを誘っていた
…そしたらまさかの
『…行こうかな』からのOKの返事
「来るよ!スゴくない?!」
「…完全にレアキャラだな、あいつ(笑)」
確かに、それは言えてる
でもね
いいんだよ、何でも
にのに会えればそれだけで
だって、一言メールはしていても
たまに短い電話で声は聞けても
にのに会うことはなかなか出来ずにいるんだから
"友達 " になったからと言って、急に何かが変わる訳じゃない
それが俺からしたらもどかしくもある
嫌われたくないから、食事の誘いはひたすら我慢していたし
それこそ、藤島の前で待ち伏せして
偶然を装う事も考えたけど
…さすがに場所からして嘘だってのはバレバレだろうと思い直した
少しでもにのと距離を縮めたい
もっと仲良くなりたい
だから今回の参加OKは
…天にも昇るくらいに嬉しかった
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える