Perfect Romance
第19章 HappyHappybirthday!
「ありがとうございました
…気にいって頂けるといいですね」
綺麗にラッピングされたそれを紙袋に入れて、出口で受け取り
「ありがとうございます」
相談に乗って貰ったお礼を告げて、店の外に出る
暖房の効いた店内から逸機に真冬の寒さに晒されて
「寒…っ」
俺は首を竦め、足早に駅に向かって歩き出した
ー…喜んでくれるかな
とりあえず、相葉さんには誕生日の話も何もしてないから
サプライズっぽくしたいんだけど
今年の24日はちょうど土曜日
前以て約束しなくても、仕事が入らなければ一緒に過ごす週末
敢えて何も言わないでおこう
あ、ケーキも予約しなきゃ
クリスマスじゃなくて、ちゃんとしたバースデーケーキを
時期が時期だから難しいかも知れないけど
前に相葉さんが言った言葉が頭に残っているからこそ、用意してあげたかった
『子どもの頃から、クリスマスと誕生日が同時で、いつもサンタのケーキだったのが悔しかった』
ー…なんて言ってたから
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