Perfect Romance
第22章 運命って信じる?
一体どうしちゃたの?
この3日で、何があったの?
俺に縋りつくようにキスを求めるかず
…必死とも取れる行動に、俺は酷く不安になった
「かず…?」
キスの合間に名前を呼べば
潤んだ瞳が俺を捉えて
「抱いて…っ」
消え入りそうな声で、そう呟いた
そりゃ、滅多に求められる事なんかないから
本当なら抱きたかった
だけど、それよりも
何でこんなにかずが追い詰められてるのかが気になって
まずはかずを落ち着かせたい
…そう思った
「かず、とりあえず中に行こ?」
未だリビングにも辿り着いてない
何も言わずにしがみつくかずを支えたまま、廊下を進む
リビングにやっと入ってソファーに座らせようとしたけど
…しがみついたまま、かずは離れようとしなくて
一緒に俺も腰を降ろして、やっとかずを座らせる事が出来たから
暫く俺も何も言わずに、かずの背中をひたすら撫でて
俺のシャツを掴む、かずの手の力が弛むのをじっと待った
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える