Perfect Romance
第6章 言えないキモチ
夢じゃないよね?
まさかこれで『酔ってて記憶にごさいません』
なんて言わないよね?
本当にそのまま帰ってしまったにのに、確かめようもなく
俺の頭の中はぐるぐるしっぱなし
でも、にのからキスしたのは紛れもない事実で
…そう考えるだけで顔がにやけちゃって
にのへの思いが益々大きくなっていった
家に着いてすぐ、にのに電話を入れた
…勿論無事の確認が一番…いや、今は二番かも
『…はい』
3回もコールしないうちに、にのが出た
「おうち、着いた?」
『うん…』
「なら良かった。…ちょっと心配だったから」
あくまで紳士的を心掛ける
「今日はありがとね」
『え、…』
「お祭り、楽しかった?」
『あ、…うん』
にのの様子からして、忘れてないのは分かった
だってさっきから、凄く戸惑った空気がスマホ越しでも伝わってくるもん
だからこそ
顔が見えない今
にのの気持ちを確固たるものにしたい
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