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「……力抜いてて」


緊張してるような声。
でも俺は、全面的に松本を信じていたから、


「……はい」


と、あえて笑って深呼吸をしてみせた。

その仕草に、松本がふっと笑って、俺にもう一度軽くキスをした。

そうして、俺の膝をおったまま、何やらごそごそと準備をしたらしい松本は、おもむろにぬるついた熱い塊を、俺の後ろにおしあてた。


「挿れるぞ」

「……はい」


松本は、俺に覆い被さり、再びキスをして。

一呼吸おいて、……ぐぐっと腰を押し込んできた。


「んっ……ぅう」


痛……っ


思わずうめき声がもれる。

ゆっくり侵入してくる巨大なもの。
想像以上の存在感に、汗が吹き出す。


待って…っ……入る？これ？


そんな思いがよぎり、体を強張らせたら、押し込んでた松本の腰がとまった。


「カズ……大丈夫か」

「は……い」

「……辛そうだな」

「ん…ん…平気………です…」


はぁ…はぁ…と、呼吸を繰り返す。
松本も、息が荒い。

中途半端な姿勢で止まってるからだろう。


「…平気…きて……」


安心させるように広い背中に指を這わすと、松本は少し腰を引き、またゆっくりと侵入を開始した。


………っ



息がとまる。

予想外の痛さに、俺は、喘ぐことしかできない。