
キラキラ
第27章 かげろう ~バースト6~
「………っ」
「……大丈夫…?」
体に一気に力が入った俺を気遣いながら、相葉くんは、その場所をゆっくり押したり撫でたりして、ローションを馴染ませてる。
相葉くんに触られてる、ただそれだけで、じわじわとそこから熱いものがこみあげてくるようで。
既にシーツについてる腕は、体を支えることが困難になりつつあった。
やっばい…俺、声出しちゃうかも…!
慌てて、手近にあった枕を引き寄せ、抱え込むようにポスンと顔を埋めた。
結果、一段と腰があがる体勢になったけれど、そんなの気にしてる場合じゃない。
「かず…いれるよ」
小さな囁きとともに、相葉くんの指が、何度か圧迫したのち、そっと侵入してきた。
「……ぁっ……」
枕に顔を埋めたまま、びくりと震える体に、指が止まる。
相葉くんが心配そうに俺の名を呼ぶ。
「かず…」
ダメだ。もっと普通にしなくちゃ…!
相葉くんがやめちゃう。
「大丈夫…もっといれて…」
俺は、枕から顔をあげ、相葉くんを振り返って、訴えた。
相葉くんは俺の傍らに座り込んでいて、指をいれたまま、片手で俺の背中をそっと擦り、俺の顔をのぞきこんだ。
表情からなにかを読み取ろうとしたみたいだけど、俺が、いれて、と言ったものだから。
「じゃあ…いくよ」
相葉くんは、また、くくっと指を深く差し込んだ。
長い相葉くんの指は、予想外に奥まで入り込んでくる。
ぎゅっと目をつぶってそれに耐えた。
俺が静かにしてるものだから、相葉くんはそのままゆっくり次のステップへ。
「…二本目」
相葉くんはそのまま指を出したりいれたりしてローションを奥まで馴染ませ始めながら、さりげなく指を増やした。
「っ……くっ」
痛くはない。
うそ。
ちょっと痛い。つか、苦しい。
圧迫される苦しさか、押し広げられる苦しさか。
……準備って、こんなんだったっけ?!
毛穴という毛穴が開いて、身体中にじわりと汗が滲んできた。
腕の力が完全に抜けて、腰だけを突き上げてる、世にも恥ずかしい格好なのに、それどころじゃない。
「かず…痛い?ちょっと中断しよか」
「大丈夫…!」
相葉くんの気遣う声を一蹴して、俺は首を振った。
