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影に抱かれて

第2章 月と太陽

チュッと音を立てて離れていくそれを、半分開いたままのジュールの唇が離れがたそうに見送る。

そっと開かれたその瞳が妖しげに潤んでいることにも、リュヌは気付いていなかった。

唇と唇で誓いを立てる。
それは、誰にも内緒の……二人だけのおまじない。



――僕たちはいつも、どんな時も一緒だよ。決して離れることは無いんだ――





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