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優翔と柚希に

第1章 見たかった…

金曜日に書写の時間がありました。

何を書くかというと、

なんでもいいから、
好きな想いを小さな半紙に書けということでした。

もちろん書くのは、優翔と柚希のこと。

二人とは同じ卓球部で頑張ってきた仲なんです。

でも、二人の本当の想いを、

知りたくても、わからなかった。

誰だって隠しちゃうからね…

私もそうだし。

でも、彼らの本心がわからなかったから、
私はたくさん彼らのことを傷つけてきたことでしょう。

最後まで、引退した今でも、
わからなかった。

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