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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第3章 泣き虫ルームメイト3 まー



不思議なんだけど
その時 今まで誰にも言ったことが無かった ジュンちゃんの話を 打ち明ける気になった
それは潤の名前を呼ぶ度に、俺の中にふんわり広がる甘酸っぱい想いが蘇ってたせいかも知れない

また会えるのを楽しみにしていた あの時の俺の気持ち
ジュンちゃんの代わりに、潤に訴えたくなったのかな


「・・・潤、笑うなよ?・・・俺、初恋の女の子のこと 今でもずっと忘れられないんだ」
「へぇ・・・いや、笑わないけど・・・その話もっと聞いていい?どんな子だったの?」

「ふふ・・・色が白くてちっちゃくて、目がぱっちりしてすごく可愛い子だった」
「うんうん」

「子供の時、夏休みは千葉のじいちゃんちに預けられてた、って言っただろ?
その時に俺、骨折して入院したことがあってさ」
「へぇ・・・」

「そこで その子に一目惚れ」
「・・・その子も・・・入院してたの?」

「うん、何か 心臓が悪かったみたい」
「・・・・・・」

「話せたのは一日だけでさ。次の日も会えると思って楽しみにしてたんだけど、その子 急に具合が悪くなったらしくて 転院しちゃって そのまま会えずじまい。
あの時はガキなりに本気で悲しくてさ・・・マジで凹んだよ
俺の初恋は そのまま無残に散ったんだ・・・って、未練がましいな、俺。
・・・あぁ、恥ずかしい・・・///」



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